「我が家も築10年だし、そろそろ外壁塗装をしなきゃな……」 そう考えて相見積もりを取ってみると、どの業者の見積書にも「下塗り・中塗り・上塗り」や「3回塗り」といった言葉が並んでいることに気づくはずです。
建築業界では「外壁塗装は3度塗りが基本」と言われていますが、なぜわざわざ3回も重ねて塗る必要があるのでしょうか? 「2回じゃダメなの?」「3回塗ったかどうか、どうやって確認すればいいの?」そんな疑問を抱く方も少なくありません。
実は、外壁塗装のトラブルで最も多い「数年で塗装が剥がれてきた」という問題の多くは、この3度塗りのプロセスにおける手抜き工事が原因です。
今回は、外壁塗装に3度塗りが必要な本当の理由と、施工後に見えなくなってしまう工程だからこそ知っておきたい「手抜き工事を見抜くプロのチェックポイント」をわかりやすく解説します。
1. 外壁塗装の基本!「下塗り・中塗り・上塗り」それぞれの役割
外壁塗装の3度塗りは、同じ塗料をただ3回バシャバシャと塗っているわけではありません。「下塗り」「中塗り」「上塗り」には、それぞれ全く異なる重要な役割があります。この3つのステップがバトンを繋ぐことで、初めて頑丈な「塗膜(とまく)」が完成するのです。
① 下塗り(1回目の塗装)
下塗りは、傷んだ外壁(下地)と、これから塗る仕上げ塗料をガッチリと接着させるための「接着剤(プライマーやシーラー)」を塗る工程です。 築10年が経った外壁は、紫外線の影響でカサカサに乾燥し、水分や塗料を吸い込みやすい状態になっています。ここにいきなり色つきの塗料を塗っても、壁に吸い込まれてムラになったり、うまく密着せずにすぐ剥がれたりしてしまいます。下塗りを丁寧に施すことで、外壁の吸い込みを止め、次の塗料が密着する土台を作ります。
② 中塗り(2回目の塗装)
中塗りは、施主様が選んだ「本番の塗料(仕上げ材)」を塗る1回目の工程です。 この段階から、いよいよ我が家が新しい色に染まっていきます。中塗りの主な役割は、最終的な仕上がりの「色」や「厚み」を均一にすることです。上塗りだけでは隠しきれない外壁の透けやムラを、この中塗りの段階でしっかりとカバーします。
③ 上塗り(3回目の塗装)
上塗りは、最後の仕上げ(3回目)の工程です。中塗りと全く同じ仕上げ塗料をもう一度重ねて塗ります。 「同じ色なら、中塗りの1回だけで綺麗に見えるのでは?」と思うかもしれませんが、上塗りを重ねることで塗膜に十分な「厚み」が生まれ、塗料本来の耐久性(防水性や遮熱性、耐汚染性など)が100%発揮されるようになります。また、表面のツヤや美しさを長持ちさせるためにも、この最後の1塗りが絶対に欠かせません。
2. なぜ回数を減らすとNGなのか?塗膜が剥がれるメカニズム
もし、業者が工程を省いて「2度塗り」で済ませてしまったら、一体どうなるのでしょうか。
塗装した直後は、2回しか塗っていなくても見た目は非常に綺麗に仕上がります。プロでもパッと見では区別がつかないほどです。しかし、本当に恐ろしいのは「施工から2〜3年が経った頃」にやってきます。
塗料本来の「寿命」を迎える前にボロボロになる
適切な厚み(基準塗布量)が確保されていない塗膜は、太陽の紫外線や激しい雨風に耐えることができません。風船が引き伸ばされて薄くなると破れやすくなるのと同じように、薄すぎる塗膜はわずか数年でバキバキにひび割れを起こします。
さらに、下塗りが不足していれば壁から塗装がペロリと浮き上がり、中塗りが不足していれば紫外線が下地まで届いて建物を急速に劣化させます。本来なら「10〜15年は長持ちする」はずの高価なシリコンやフッ素塗料を使っていたとしても、回数を減らされた時点で、その寿命は3年持たない「無意味な工事」になってしまうのです。
3. 悪徳業者が行う「2度塗り」などの手抜き工事の手口
非常に残念なことですが、リフォーム業界では「見えなくなることを悪用した手抜き工事」が今も後を絶ちません。悪徳業者がどのような手口で回数を誤魔化すのか、その代表的なパターンを知っておきましょう。
手口①:中塗りを省いて、いきなり上塗りをする(2度塗り)
下塗りのあと、中塗りをせずに1回だけ仕上げ塗料を塗って終わらせる手口です。元の外壁と似たような色で塗り替える場合、1回塗っただけでも綺麗に見えてしまうため、最も悪用されやすい手口と言えます。
手口②:塗料を規定以上にシンナーで薄めて使う
回数は3回塗っていても、塗料をシンナーや水でシャバシャバに薄めてカサ増しする手口です。これを行うと、塗料の材料費を浮かせることができ、サラサラしていて塗るスピードも上がりますが、完成する塗膜は極薄になり、耐久性はゼロになってしまいます。
これらはすべて、職人の人件費や塗料の材料費を不正に削り、自社の利益を増やすために行われる悪質な手抜き行為です。
4. 施工後に見えなくなる工程だからこそ、写真や竣工図書が重要
では、大切な我が家を守るために、施主様はどのようにして手抜き工事を防げばよいのでしょうか。四六時中、足場の上で職人の作業を見張っているわけにはいきませんよね。
最も確実で、誠実な業者が必ず行っている対策が「各工程の写真撮影と施工報告書の提出」です。
「中塗り」と「上塗り」で塗料の色をわずかに変えるプロの工夫
本当に信頼できる業者は、3回塗ったことを証明するために、中塗りと上塗りで「わざと1トーンだけ違う色」の塗料を使って施工します。
例えば、最終的な仕上がりがホワイトだとしたら、2回目の中塗りにはほんの少しグレーがかった白を塗り、3回目の上塗りで真っ白な塗料を重ねます。 こうすることで、職人自身も「どこまで塗ったか、塗り残しがないか」が一目で分かりますし、施工中の様子を写真に撮れば、施主様に対しても「間違いなく3回重ねて塗りました」という動かぬ証拠になります。
工事が終わったあとに、すべての工程(高圧洗浄、下地処理、下塗り、中塗り、上塗り)の写真が工程ごとに整理され、使用した塗料の缶数とともに一冊の「施工報告書(竣工図書)」として提出されるか。これこそが、手抜きのない本物の施工が行われたかどうかの最大の境界線になります。
5. KMSが約束する、職人の誇りをかけた丁寧な3度塗りと品質管理
私たちKMSは、戸建ての外壁塗装からマンションの大規模修繕までを手掛ける、地域密着の専門職人集団です。
私たちが何よりも大切にしているのは、お引き渡しをして足場を解体したあとには「完全に見えなくなってしまう下地補修や3度塗りのプロセス」です。ここにこそ、プロとしての本当の価値と誇りがあると考えています。
KMSの「本物の施工」への誓い
- メーカー規定の「基準塗布量」を厳守: 塗料を不適切に薄めることは絶対にせず、建物の面積に対して必要な塗料の缶数を計算し、すべて現場で使い切ります。
- 乾燥時間を絶対に妥協しない: 塗料は、1層目が完全に乾かないうちに2層目を重ねると、内部にガスが溜まって将来の「膨れ」や「剥がれ」の原因になります。私たちは天候や湿度を厳しく見極め、既定の乾燥時間を必ず守って次の工程に進みます。
- 全工程を写真で透明化: すべてのプロセスを撮影し、お引き渡し時に詳細な施工報告書としてオーナー様へ丁寧にお渡ししています。
「見積もりの金額だけで選んで、後悔したくない」 「我が家の壁に最適な、本当に長持ちする塗装をしてほしい」
そうお考えの施主様は、ぜひ一度KMSへご相談ください。一級建築施工管理技士などの資格を持つプロが、あなたの大切な我が家を細部まで診断し、手抜きのない「本物の施工」をお届けすることをお約束いたします。

まずはお気軽に、プロの視点をご活用ください。
川崎・関東近郊の外装改修・塗装・防水工事専門
044-223-8151

